はじめに

 脳卒中片麻痺の麻痺肢の治療法は、さまざまなものが提唱されており、百花繚乱であります。しかし、いずれもエビデンスを得るには至っておらず、その治療成績はグレーな状態であります。その中で、鹿児島大学医学部名誉教授、元霧島リハビリテーションセンターセンター長の川平和美先生が発案した促通反復療法は、唯一エビデンスが得られており、軽・中度の麻痺に対して優れた治療効果が得られています。2011年9月のNHKテレビ放映をきっかけに、一般の方々の知るところとなり、治療希望者が増えております。しかし、高まる需要と裏腹に、実施できる療法士の数が限られており、実施している病院も非常に少なく、特に近畿圏では見当たらない状況であります。そこで、促通反復療法の研究会を設立し、奈良県を中心に近畿圏において促通反復療法を普及させ、その需要にこたえるべく個々の資質の向上に努めたいと考える次第であります。

 以上、研究会の趣旨にご賛同いただき、皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

平成27年6月吉日

                       平成奈良川平法研究会会長  石川 定

  近年、脳血管障害や神経疾患に対するリハビリテーションの需要は高まっており、それらに対するリハビリテーション手技も多様多種、様々であります。その中で、促通反復療法は促通手技によって患者様の意図した随意運動を引き出し、反射的に学習を促すことで、機能改善を目指す有効な治療手技として実践されています。

 一方、促通反復療法は治療者の技術が必要とされる手技で、まだまだ実施できる療法士の数が限られているというのが現状です。また治療者の熟練度で成果が変わる可能性も示唆されており、治療者の技術向上も必要不可欠であります。

 そういった背景もあり、本研究会では、奈良県を中心に近畿圏内において促通反復療法を普及させるとともに、より一層の技術の向上に努めていきたいと考えております。

 本会の趣旨をご理解いただき、多くの皆様にご参加いただけますようお願い申し上げます。

 

令和8年5月吉日

                     奈良促通反復療法研究会会長  萩原 輝郎